






【生豆】パナマ フライングピューマ農園 ゲイシャ ウォッシュド
コーヒーをお楽しみいただくには、購入後にご自身で焙煎していただく必要がございます。
High-Elevation Geisha
標高1,800mで育つ、プレミアム・ゲイシャ
こちらは、焙煎前の状態で販売するプレミアムクラスの生豆です。
パナマ西部、チリキ県ボルカン地区の標高1,750〜1,850mに位置するフライングピューマ農園で栽培されたゲイシャを、ウォッシュドで精製。高標高の冷涼な環境、森林を活かした栽培環境、そして緻密な発酵管理によって、ゲイシャが持つ華やかな香気と、透明感のある酸の輪郭を引き出しています。
農園を手がけるのは、コロンビアのスペシャルティコーヒーにおいて乳酸発酵やアグロフォレストリーの先駆者となったラ・パルマ&エル・トゥカンの共同創業者、フェリペ・サルディ氏。長年培ってきた土壌再生や発酵制御の知見を、パナマ・チリキ県の火山性土壌と高標高のテロワールに掛け合わせています。
カップでは、ベルガモット、ジャスミン、ピーチ、ハニーを思わせる華やかな風味。温度が下がるにつれて、オレンジブロッサムや紅茶、ネクタリンのようなニュアンスへと表情を変えていきます。
Growing Coffee with the Forest
森と共生する、フライングピューマ農園
フライングピューマ農園は、ラ・パルマ&エル・トゥカンの共同創業者フェリペ・サルディ氏が、現地マネージャーのホエル・ビジャルタ氏とともに立ち上げた、パナマの農園プロジェクトです。
サルディ氏は、コロンビアで長年培ってきた土壌再生技術と発酵制御の知見を、世界有数のテロワールを持つパナマ・チリキ県の火山性土壌と掛け合わせることを目的に、現地で農地を開拓・設立しました。
農園が位置するのは、パナマ西部・バル火山西麓のボルカン地区、ロス・ポソス。コスタリカ国境にまたがる世界遺産「ラ・アミスター国際公園」に隣接する、未開の山林を選びました。
この地域は野生生物の主要な生態回廊(コリドー)であり、農園の開墾時から現在まで、ピューマをはじめとする大型ネコ科動物が頻繁に目撃されています。
「自然を切り開いて排除するのではなく、野生動物が自由に行き交う森の中に農園を組み込む」という理念から、この農園は「フライングピューマ(飛翔するピューマたち)」と名付けられました。
フライングピューマ農園は、単なる高標高のコーヒー農園ではなく、土壌再生型農業の実証地として設計されています。総面積約178ヘクタールのうち、コーヒーの作付けは約60ヘクタールにとどめ、残る100ヘクタール以上は原生林・保全林として残されています。
バイオ炭の施用や、剪定枝・コーヒー果肉を用いたコンポスト循環を行い、土壌中の微生物層の多様性を確保。化学肥料に依存せず、根系の保水力と養分吸収効率を自然な形で高めるアプローチをとっています。
また、原生樹木を日陰樹として残すことで、強い直射日光を遮り、冷たい霧「バハレケ」とともにコーヒーチェリーの成熟を緩やかに引き延ばす環境を整えています。
Volcanic Soil, Cool Mountain Air
火山性土壌と冷涼な気候が育む、標高1,800mの環境
フライングピューマ農園が位置するパナマ・ボルカン地区の最奥部、ロス・ポソスの標高1,800m付近は、土壌と気候の両面に特徴を持つ環境です。土壌を特徴づけるのが、バル火山とコロラド火山の噴出物が重なり合う構造です。
パナマ東斜面の名産地ボケテでは、巨大な山体に遮られることでコロラド火山の堆積物が届かず、バル火山由来の多孔質な土壌が形成されています。一方、西側のロス・ポソスでは、活動時期が古く風化の進んだコロラド火山由来の深層土壌の上に、比較的新しいバル火山由来の粗い多孔質火山灰が重なっています。
高い保水性と保肥力を持つ深層土壌と、通気性・排水性に優れた火山灰が組み合わさることで、雨季には根の酸欠を防ぎながら、乾季には水分を逃しにくい土壌環境が形成されています。さらに、背後に広がるラ・アミスター国際公園の原生熱帯雨林からもたらされる土壌微生物相と、バイオ炭や自生樹を利用したコンポストの施用が組み合わさり、根系が深く均等に張るための土台がつくられています。
気候面では、閉鎖的なサドル(鞍部)地形も重要な要素です。
バンビートやセロ・プンタのように谷沿いを風が直線的に吹き抜ける開放的な地形とは異なり、森と山塊に囲まれた地形によって、冷気や霧雨「バハレケ」がその場に長く滞留します。日中の強い日射も原生林の複層キャノピーと霧によって和らげられ、コーヒーチェリーが過度な熱ストレスを受けにくい環境が保たれています。
こうした低温・高湿度の安定した環境が、果実の成熟をゆっくりと進め、ゲイシャが持つ香気と酸の形成を支えています。
The Geisha That Changed Coffee
スペシャルティコーヒーの評価を変えた、ゲイシャ
ゲイシャは、現代のスペシャルティコーヒー市場を代表する、希少性と個性を備えた品種のひとつです。単に高価な品種というだけではなく、従来のコーヒー評価で重視されてきた甘さやコク、酸のバランスとは異なる、華やかな香気と果実感を強く持つことが特徴です。
2004年のベスト・オブ・パナマでパナマ産ゲイシャが大きく注目されたことをきっかけに、そのジャスミンを思わせるフローラルな香気は世界的に知られるようになりました。
ゲイシャの代表的な風味としては、ベルガモット、ジャスミン、ピーチ、ハニーなどが挙げられます。抽出後に温度が下がるにつれて、オレンジブロッサムや紅茶、ネクタリンのような香気へと表情を変えていくことも、その魅力のひとつです。
フライングピューマ農園では、このゲイシャを標高1,800m前後の冷涼な環境で栽培。森林に囲まれた微気候と土壌環境が、品種本来の華やかな個性を支えています。
Precision Behind the Cup
品種とテロワールを引き出す、緻密なプロセス管理
フライングピューマ農園では、ラ・パルマ&エル・トゥカンがコロンビアで培ってきた、環境データの収集と発酵プロファイルの管理を取り入れています。収穫時にはチェリーの糖度(Brix)や温度を細かくモニタリング。発酵工程では、嫌気性環境における温度・時間・pHの推移をコントロールし、過度な発酵由来の香りを抑えながら、クリーンなカップとテロワール由来の酸の輪郭を引き出します。
本ロットの精製方法はウォッシュド。
果肉を除去した後に発酵・洗浄を行うことで、果実由来の甘さや発酵による風味を過度に加えるのではなく、品種や産地が持つ香気と酸の構造を明瞭に表現しやすいプロセスです。高標高で育つゲイシャの華やかな香気と、フライングピューマ農園が持つ独自のテロワール。その個性をクリーンに表現するためのプロセスとして、ウォッシュドが採用されています。
真空状態で冷暗所にて保管してお届けいたします
【生産国】パナマ
【地域】ロス・ポソス、ボルカン地区、チリキ県
【農園】フライングピューマ農園
【生産者】フェリペ・サルディ(ラ・パルマ&エル・トゥカン)/ホエル・ビジャルタ
【標高】1,750〜1,850m
【品種】ゲイシャ
【プロセス】ウォッシュド
【収穫期】2025年10月 〜 2026年3月
Country:Panama
Region:Los Pozos, Volcán, Chiriquí
Farm:Flying Pumas
Producer:Felipe Sardi(La Palma & El Tucán)& Joël Villalta
Altitude:1,750–1,850m
Varietals:Geisha
Process:Washed
Crop : 2025.10 - 2026.03
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